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普段ピルを飲んでいない人は1相性のピルを利用しましょう
普段ピルを飲んでいない人が、旅行や出張、イベントなどで生理の日を早めたい、または遅らせたいと思うなら、1相性の低用量ピルを使って調整するのが簡単で、身体への負担も少ないと思います。
病院で処方してもらうと、お医者さんによっては数日分の中用量ピルを出すこともあるそうですが、ずらしたい生理の直前の生理が来たときから低用量ピルを使って調整すると、不正出血や副作用なども少なくて済みます。
*喫煙している人は低用量ピルを使った生理日の調整はおススメしません。ピルを飲んでいる間はタバコを吸わず、禁煙するようにしましょう。
1相性の低用量ピルについては、この記事の最後の方で詳しく説明します。↓↓↓
普段トリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユを飲んでいる人は黄色い錠剤を使います
普段ピルを飲んでいて、1相性ではなく3相性のトリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユを飲んでいる人は、生理の日をずらすのにそのピルをそのまま使えます。必要なのは黄色い錠剤です。
普段ピルを飲んでいるけど、自分が飲んでいるピルがどういう種類なのか分からないという方は、次の記事を参考にして下さい。

月経日調整:生理を早めたい場合
例えば下のカレンダーのように、生理が始まる日を1週間ずらしたい(前倒しにしたい)と思った場合、前月の生理の時から準備をします。
1相性ピルの場合:普段ピルを飲んでいない人
初めてピルを飲む人は、この例でいくと、7月(前月)の生理が始まった日からピルを飲み始めます。生理が始まった日から5日以内に飲み始めると効果はありますが、出来るだけ長く(14日以上)飲み続けた方が失敗する確率が低くなりますので、出来るだけ初日~2日目くらいから飲み始めるようにすると良いですね。その後、「生理が始まって欲しいと思う2日前か3日前」あたりでピルを飲むのを止めます。ピルを飲むのを止めると2日から3日後に普段より少ない出血の生理が始まります。
1相性ピルの場合:普段1相性ピルを飲んでいる人
普段から1相性のピルを飲んでいる人は休薬期間中、プラセボ錠(偽薬)を飲んでいる間に7月(前月)の生理が来ているハズですね。そのまま普段通りピルを飲み続け、次の生理が来てほしい2日から3日前に休薬します。28錠タイプのシートの場合はプラセボ錠を飲み始めます。または、普段からピルを飲んでいると、休薬期間に入ってから何日後に生理(消退出血)が来るか分かっている人も多いと思うので、それに合わせて休薬するようにすると良いでしょう。
その月のシートはホルモン錠が余ることになりますが、生理に日を先延ばしにしたい時などにも使えますのでそのまま置いておくと良いですね。
3相性ピルの場合:トリキュラーなどを普段飲んでいる人
トリキュラーなど3相性のピルを飲んでいる人は普段通りお薬を飲み続け、最後の黄色い錠剤を早めに終えます。休薬期間に入って2,3日後に生理が来る人が多いと思いますが、普段から飲んでいる人は休薬期間に入っておおよそ何日後に生理が来るか把握している人もいると思うので、それに合わせて休薬するようにします。
月経日調整:生理を遅らせたい場合
生理を遅らせる方が失敗率は少ないと言われていますが、ずらせるのは10日くらい先までです。こちらも前月の生理の時から準備します。どのピルでも2カ月分(2シート)必要となります。
1相性ピルの場合:普段ピルを飲んでいない人
初めてピルを飲む人は、ずらしたい生理の前月の生理が始まった時からピルを飲み始めます。生理が始まって5日以内にスタートすれば効果はありますが、出来るだけ初日から2日目あたりから飲み始める方が良いでしょう。そのまま翌月の生理が始まって欲しい日の2,3日前まで飲み続けます。21錠タイプの場合も、28錠タイプの場合も、ホルモン成分を含む錠剤は1シートに21粒しかないので、延期したい分の錠剤は新たなシートから飲みます。
本来はホルモン錠剤を21錠飲んだ後は1週間の休薬期間(ホルモン剤を飲まない、プラセボ錠を飲む期間)を設けるのですが、生理の日を先延ばしにしたい場合はそれを無視して、21錠の後はそのまま次のシートのホルモン錠剤を飲み始めますので注意しましょう。
1相性ピルの場合:普段1相性ピルを飲んでいる人
日ごろからマーベロンやファボワール、ヤーズなど1相性の低用量ピルを飲んでいる人は普段通りピルを飲み続けますが、前月の分のシートが終わっても休薬期間を取らずそのまま翌月のホルモン錠剤を飲み始めます。そして希望の生理の日が始まる2,3日前に休薬期間に入ります。プラセボ錠(偽薬)がある28錠タイプの場合はプラセボ錠を飲みましょう。普段からピルを飲んでいると、休薬期間に入ってから何日後に生理(消退出血)が来るか分かっている人も多いと思うので、それに合わせて休薬するようにすると良いでしょう。
3相性ピルの場合:トリキュラーなどを普段飲んでいる人の場合
普段からトリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユなどを飲んでいる人は普段通りピルを飲みますが、シートにある黄色い錠剤(10粒)を飲み終えた後も休薬期間を設けず、新しいシートの黄色い錠剤を飲み続けます。赤い錠剤ではなく、黄色い錠剤を飲むので、新しいシートでは赤い錠剤と白い錠剤が余ることになります。その後、生理が来てほしい日の2,3日前から休薬期間に入るようにします。普段から飲んでいる人は休薬期間に入っておおよそ何日後に生理が来るか把握している人もいると思うので、それに合わせて休薬するようにすると良いでしょう。
1相性の使いやすいピル おススメのピル
生理の日をずらすのに飲まれている、一番人気が高い避妊ピルはマイクロジノンです。
最も安全性が高いとされている第2世代の1相性ピルで、使われている女性ホルモンの成分はトリキュラーと同じです。

生理日を早めたい場合は1シート、生理を遅らせたい場合は2シート必要になります。
マイクロジノンが手に入らない場合、次に紹介するピルも全て1相性なので同じように使えますので参考にして下さい。
![]() マーベロン:1相性ピルの定番。21錠タイプで850円前後。 |
ダイアン:アジア人のために開発された低用量ピル。1200円前後。
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![]() スーシー:ダイアンのジェネリック。900円前後。 |
ローラ35:ダイアンのジェネリック。1100円前後。
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