産後の避妊方法で悩んでいる人は多い

子どもを産んで1年程度は、女性の身体はとても妊娠しやすい状態にあると産婦人科で聞くと思います。しっかり避妊するように、と言われますよね。
コンドーム、低用量ピル、避妊リングがメジャーなところですが、パイプカット(精管結紮手術(せいかんけっさつしゅじゅつ))や卵管結紮(らんかんけっさつ)という手術にまで踏み込む夫婦や、基礎体温(危険日・安全日、排卵のタイミング)を取り入れている夫婦もいるようです。
卵管結紮とは、卵管を切断して縛る方法で、排卵された卵子は子宮まで到着することが出来ないのでほぼ100%妊娠することはありません。ただし万が一子どもが欲しくなった時には、体外受精でしか妊娠することが出来ませんので、決断までによく考えることが必要です。パイプカットも同じく、決断は容易には出来ませんね。
低用量ピルや避妊リングはまだまだ少数派
低用量ピルも避妊リングもまだまだ少数派ではありますが、「確実に避妊したい」という思いが強ければピルは「おすすめ」の高い位置に上がってきます。
避妊リングを着ける人が増えない理由の一つが「器具を体内に入れるのが怖い」の他、「値段」もあると思います。避妊リングを数万円出して装着したものの、不具合があったり身体に合わない、副作用が出た、という理由ですぐに取り外す可能性もあるわけです。そういう意味でもリスクが高いと言えるでしょう。
一方ピルの場合は、身体に合わない、副作用が出た、というならば種類を変えたり、飲むのを止めるという選択をしたりがとても簡単に出来ます。1か月分のピルを無駄にしても3,000円(日本国内で買った場合)の損失で済むわけです。
日本ではまだマイナーな選択肢かも知れませんが、望まない妊娠・出産を1例でも減らすためにも、もっともっと普及していって欲しいと思います。
