確実に100%の確率で避妊できる方法はない
出典:バイエル薬品
これは大手製薬会社のバイエルが公表した「各種避妊法使用開始1年間の失敗率」の表です。100%の避妊を約束されたものは1つもないですね。それぞれの避妊法で、どういった場合に失敗して妊娠するのか、見てみたいとおもいます。
経口避妊薬
低用量ピルのことですね。OCとも呼ばれます。
「理想的な使用」とは毎日決まった時間に忘れず飲む、ということですね。
「一般的な使用」には飲み忘れも含まれます。他にもトリキュラーなど段階的にホルモン含有量を変えるタイプのピルで、飲む順番を間違えた、というのも妊娠の確率を上げる原因になりますね。また、毎日きちんと飲んでいても、嘔吐や下痢などでホルモン成分がしっかりと吸収されていない場合があります。
排卵した可能性があるならば、コンドームなどの別の避妊法も併用しないといけません。
理想的な使用をしている限りは避妊失敗率は0.3%ですが、一般的な使用(飲み忘れ等)になると9%に上がりますので正しく服用することが大事ですね。
レボノルゲストル放出IUS
最新の避妊リングで、IUSと呼ばれます。商品名からミレーナとも呼ばれます。子宮内に装着する小さな器具からは黄体ホルモンが放出され、ピルと同じく排卵を抑制します。
非常に高い確率で避妊が出来ますが、まれに知らない間に子宮内でずれていたり、脱着があったりして妊娠することがあります。
銅付加IUD
上記のミレーナが登場するまで、よくつかわれていたタイプの避妊リングです。銅には精子の運動性を抑える作用や、精子と卵子の受精を妨げる働きもあります。
同じリングでも、黄体ホルモンを出すミレーナの方が避妊率がやや高く、子宮内でのずれなどでの失敗率が高くなります。
コンドーム
コンドームの「理想的な使い方」は「挿入前からコンドームを根元まで、裏表の間違いなくきちんと装着し、射精後は速やかに着脱して破損が無いか調べる」です。
理想的な使い方をしていても、「潤滑不良で破損した」「不適切な装着(爪や歯、器具など)で傷つけて穴が開いた」といったことで避妊に失敗するケースがあります。
一般的な使い方でよくあるのは、「射精後も挿入したままで後処理遅れ、膣内で脱落した」「射精直前に装着するなど、装着が遅かった」というパターンです。またこの一般的な使い方で妊娠したケースの中には「普段は避妊にコンドームを使っているけれど、時々コンドームを使わず膣外射精(外出し)する」という人も含まれています。
リズム法(オギノ式など)
リズム法は基礎体温計で毎朝の体温を計り続けることで排卵日を知り、「安全日(妊娠しにくい日)」と「危険日(妊娠しやすい日)」をさぐる方法です。
「理想的な方法」とは毎朝目覚めたらすぐに、お布団から出る前に細かい基礎体温計で体温を測り、表をつけ、高温期に入って2日目から生理の日までを「安全日」とする方法です。
しかし一般的にはそれほど厳密に基礎体温を計り続けている女性は少なく、「生理が終わって2週間目が排卵日」と大雑把に考えて安全日を割り出しているカップルが多いです。しかもその知識もあやふやなことも多く、「生理後すぐが安全日」などと間違った知識を信じている人もいます。巷に溢れる「安全日神話」を鵜呑みにして「膣内射精(中出し)」するのは妊娠の確率を高めるだけになるので危険です。
避妊手術(女性・男性)
女性の避妊手術は卵管結紮(らんかんけっさく)です。卵管を切断して縛ったり、クリップで留めたり、卵管にコイルを詰めたりして卵子が子宮内に入るのを防ぎます。
切断する手術の場合はより確実ですが、手術の手間がかかります。クリップで留めたり縛るだけだったり、コイルを詰めるタイプの手術は簡単ですが妊娠の可能性が高くなると言えるでしょう。
男性の避妊手術は精管切除術や精管結紮があります。注意すべき点は、精子は精嚢にも多数蓄えられているため、手術後に射精を15~20回ほど行うまでは完全な避妊とはならないということです。

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— さすが多摩湖♡ナルコレプシー (@tamako_han) September 8, 2016