プラノバール配合錠はピルの一種
生理不順、無月経、機能性子宮出血、月経困難症(生理痛)、月経前緊張症(PMS)、子宮内膜症、卵巣機能不全 、月経過多の治療などで「プラノバール」という女性ホルモン剤を出されることがありますね。避妊とは関係なく処方されるお薬ですが、排卵を抑えるお薬なので「避妊」の作用もあります。
(参考:お薬110)
排卵を止める作用
プラノバールは卵胞ホルモンと黄体ホルモンで出来ています。避妊用に用いられるトリキュラーやアンジュ、マーベロンなどの低用量ピルと同じですが、卵胞ホルモンの量が多いため「中用量ピル」と分類されています。
不妊治療の一環としても処方されることがありますが、それは排卵をいったん止めることで卵巣の中で卵子をしっかりと育てる目的のためです。体外受精の採卵を行う前に卵子を成熟させるために処方されることも多いです。
また、3週間に渡ってホルモンをコントロールし、1週間休薬することで生理を来させる、そういうリズムを作ることで生理不順を治療することもあります。
排卵を止めて子宮内膜を厚くさせないことで生理痛を軽くする作用もあります。

排卵を止めるということは「避妊効果」があるということです。実際に、低用量ピルが認可されるまでは、日本でも避妊用には中用量ピルが処方されていました。避妊したいと思うなら、出来る限り同じ時間に飲むようにするとより安心でしょう。
生理の日を調整することが出来る
プラノバールは生理の日を調整したいと産婦人科に相談した時にも処方されることがあります。
生理日を早めるには、プラノバールを生理開始日の5日目から1日1錠服用し、生理を起こしたい日の2日前くらいに服用を中止すると出血がはじまります。
生理を遅らせたいときは、排卵があった後、高温期に入ってから飲みはじめます。生理予定日の5日前くらいから薬を飲みはじめ、妊娠中と同じようなホルモン状態にすることで生理を遅らせます。服用をやめて2~3日後には生理がはじまります。
緊急避妊 アフターピルとして事後避妊できる
プラノバールは避妊に失敗した時の緊急避妊用ピルとしても使われています。
ヤッペ法という方法で、プラノバールを性交後72時間以内に2錠、12時間後にもう2錠飲む方法です。

排卵の前ならば排卵を抑制し、排卵の後ならば子宮内環境を変えて受精卵の着床を防ぐことで妊娠を阻害します。
副作用は約50%の人に出るといわれていて、吐き気や倦怠感などが主な症状です。そのため、産婦人科で緊急避妊としてプラノバールを処方してもらう時には、吐き気止め(酔い止め薬)も一緒に出されることが多いです。
副作用が強いため、現在では事後避妊用に開発された、「ノルレボ」や「アイピル」といったアフターピルと呼ばれる専門のお薬で緊急避妊をする人の方が多いです。
プラノバールは個人輸入で買うことが出来る
プラノバールはオンラインで、海外から日本語のサイトで購入することが出来ます。厳密に言うとプラノバールのジェネリック薬ですが、成分も用量・用法も全く同じお薬です。
送料無料で送ってもらえますし、20錠で1,000円もしないのでかなりお安いですよね。
飲み方はプラノバールと同じです。
性交後72時間以内に2錠、12時間後にもう2錠飲むヤッペ法です。
