ノリディとセラゼッタの違い
ミニピルには「ノリディ」と「セラゼッタ」という2種類のお薬があります。
どちらも飲み方は同じです。黄体ホルモンだけが入っているお薬を、毎日同じ時間に飲み続けます。
タバコを吸っている喫煙者の方も、35歳以上・40代・50代の方も、授乳中のママも、飲むことが出来ます。
違うところは「黄体ホルモン」の種類です。
ノリディには「第一世代」黄体ホルモンと言われるノルエチステロンが使われていて、セラゼッタには「第三世代」のデスゲストレルが使われています。
ノルエチステロンの特徴は、人工黄体ホルモン(プロゲストーゲン)の中で最も古い歴史があるので、副作用や危険性に対するデータが豊富にあるということです。半世紀以上も前から使われている成分なので、これから先に新しい副作用が出るとも考えられず、安全性が確立されていると言えるでしょう。
デスゲストレルの特徴は、他の人工黄体ホルモンの中でも、男性ホルモン(アンドロゲン作用)を押さえる効果が高いという点です。第三世代のデスゲストレルを使った低用量ピルは、ニキビトラブルや、毛深くなるトラブルを防ぎます。

飲み忘れ時間の猶予に差がある
基本的にミニピルには排卵を抑制する機能はありません。しかしセラゼッタは排卵を止める働きがあります。
そのため、ノリディは飲み忘れは3時間以内までなら避妊効果は大丈夫と言われますが、セラゼッタは12時間まで大丈夫と言われています。

金額の差も
ノリディ(Noriday)は1箱に3カ月分入っていて2,800円、2箱6カ月分で4,700円です。
セラゼッタ(Cerazetta)は1箱に1カ月分28錠入っていて、1カ月分だと1,800円、6カ月分だと6,900円となっています。日本でも処方してもらえるところがあるようですが、価格は倍ほどになるようです。
どちらも作用や飲み方は同じで避妊効果に違いはなく、ミニピルはそもそも副作用も少ないと言われています。


