生理中でも妊娠する可能性はある
妊娠する可能性がある時期というのは排卵日の前1週間から排卵後2日あたりのことを指します。
厳密には、卵子の寿命は排卵後12時間から36時間、精子の寿命は女性の膣に入ってから5日程度といわれています。卵子が受精可能なのは排卵後6時間といわれています。
基本的に排卵日は生理が始まる日から14日前あたりであることが多いのですが、個人の生理の周期や体調などによって変わります。正確な排卵日を知るには基礎体温を計り、その記録をつけ続ける必要があります。
生理が始まる前14日というのは、28日周期の人ならば生理が始まってから14日後でもあります。26日周期の人もいれば、31日周期の人もいるので一概には言えませんが、下のカレンダーはそのどちらをも考えて「生理が始まった日」を基準に考えた場合の安全日と危険日です。
生理が始まった日が紫色の「0」の日だとして、生理が始まった日から7日間は安全日(緑色)とされています。赤色の数字は危険日にあたる「妊娠可能な期間」です。
生理は5日程度で終わる人が多いですが、もし長引いて10日続いたらどうでしょう?すでに危険日の中に入っています。生理が終わりかけている日こそ危険日にかかりやすいということを覚えておいてください。
危険日、安全日という考え方は生理不順の人には適用出来ない
また、生理の周期が一定しなかったり、月によって生理が来なかったり、逆に長引いたりする生理不順の人の場合、排卵日も一定しません。なので「生理が始まって6日目だから安全日」などと単純に考えることは出来ません。
オギノ式、リズム法で避妊失敗する確率は非常に高い
アメリカの産婦人科医が公表している表によると、「安全日」「危険日」という考え方で避妊失敗する確率は非常に高いことが分かります。
基礎体温をつけて正しく排卵日を予測した上での避妊で1~9%、一般的に語られている「都市伝説」のような認識では25.3%も失敗しています。
出典:https://drjengunter.wordpress.com/2011/08/11/what-is-the-best-method-of-birth-control/
確実な避妊にはピルやコンドームなどとの併用を
生理中や生理の終わりかけでも妊娠する確率はあります。生理不順の方ならなおのことです。
生理不順は低用量ピルを飲むことで改善されますし、かなり高い確率で避妊も出来ます。

ピルを飲まない人は、安全日や危険日などという考え方だけで中出しすることなく、コンドームなどとの併用をしましょう。

